ソーラー・人力ボートレース 2022

ソーラーカー、ソーラーボートレース

ソーラー・人力ボートレースは1989年から続く、歴史ある大会です。
存在は以前から知っていましたが、参加するのは初めて。
数年前から、一度観戦に行ってみてから参戦を検討しようと思っていたのですが、コロナの影響で2年連続中止。
ソーラーバイシクルと同じ人力+ソーラー発電、更には二人乗り、という斬新(ヘンテコ(^-^; )な仕様で出場可能か、ダメ元で問い合わせてみたら、真剣に検討頂き、なんと参考出走という形で快諾頂きました!

さあ、ここまで来たら後戻りはできません(笑)
しかも、ソーラーバイシクルレースの約1ヶ月後…(>_<)

製作期間約1ヶ月の突貫工事

購入品は先に手配はしておいたものの、作業期間は1ヶ月。
ほぼ一人での作業でしたが、空飛ぶクルマ開発の有志団体の仲間だった人が1日手伝ってくれて、大変助かりました。大物作業中心に豊田市のものづくり創造拠点SENTANで作業♪

船体は、市販のゴムボート。スピードが出ないのは明らかだけど、たためないと自宅に保管できないので。。。
Amazonで三人乗り用を買ったけど、思ったより小さくて、操船側に30分くらい乗ってると体がつらいことに・・・(+o+)

これに、自作の船外機を付けます。この設計は色々考えましたが、アルミ角パイプの中にチェーンを通して駆動する方式に。チェーンや軸受が水(浜名湖は海水!)につかるのはイヤなのですが、その他諸々考えて妥協しました。。

モータは駆動用、発電用ともにAmazonで買った中国製250W。駆動用はギアなし発電用は減速ギア内蔵タイプ
ソーラバイシクルでは足漕ぎ発電でしたが、ボートらしく手漕ぎに。
足漕ぎよりも、ボート漕ぎタイプの方が、全身の筋力を使えるので、よりパワーが出せるそうです(大学時代にお世話になった研究所でそういう研究をしていました)。今回はお尻の位置は固定ですが、座面がスライドするタイプだと脚の筋力の使えるのでベスト。
まあ、支給されるバッテリ容量12V8Ah×4個(ソーラー関係イベントは必ずと言っていいほどスポンサード頂いている古河電池さんに感謝! プライベートでも鉛バッテリは古河さんしか買いません(^^)/ )に対してモーターが小さいので、頑張って発電しても使い切れないのですけどね(>_<)

プロペラ(スクリュー)はヤフオクで入手した競艇用。
これだけ小型のプロペラはなかなか市販品でちょうど良いものが無く、とりあえずモルタル撹拌機用の羽でも付けようかと思っていたのですが、たまたま競艇用を発見。
競艇用エンジンは約23.5kW(31馬力)だそうです。対応出力的には大きすぎるのですが、ギアで増速して高回転化しているせいか、径が小さくて薄い。更には軸が細いので、自作船外機への取付がしやすくて良いです。
ちなみに、左回転のプロペラなんですが、一般的なDCモーターは回転方向を気にしなくても良いのが便利。(効率や性能上げるために進角つけて通常の回転方向が決まっているものもありますが。)

レギュレーション上、後退も出来る必要があります。ソーラバイシクルでは必要なかったので、逆転機構を作るのは初めて。
調べてみると(例1,例2)、三路スイッチが2個あれば簡単にできるようです。例ではリレーとか使ってますが、そこまで大電流ではないので、大き目の三路スイッチで直接切り替えています。
また、バッテリとソーラーからの電線の途中にリレーを入れて、乗員がボートから落ちた場合に電源カットされるようにしてます。各乗員のところにピンジャックを設置して、乗員とワイヤーでつないだピンジャックが抜けるとリレーがOFFになるしくみ。

船台を作っている余裕はなかったので、台車の上に折り畳み式のハシゴを載せたら、ちょど良い感じになったので、今年はこれでいきます。
船台ごとリフトで水中におろすので、大会後は相当念入りに洗いましたよ。ハシゴが腐食すると危険なので。。。

二人乗りなのに乗り手がおらず・・・

声掛けが直前になったのと、祝日合わせて3連休、秋の観光や運動会シーズンなので、メンバーが集まらず。。。
レース2日目だけ、前出の作業を手伝ってくれたメンバーが参加してくれることに。
1日目はレース距離が短く、発電要員も不要なので、一人で乗りました。ホントは、有利になっちゃうのでダメなのかもしれませんが、元々、賞典外の参考出走なのでOKでしょうm(__)m

当日は台風接近…

秋田のソーラバイシクルに続いて悪天候です(+o+)
開催も危ぶまれましたが、奇跡的に強い雨にもならず、レース2日目を午前中で終了する短縮日程で無事開催されました。

ただ、風は無茶苦茶強い。。
組み立てに難儀。隣にミニキャブミーブくんを停めて風よけに(^^)/
操船に不慣れ、というか初めてなこともあり、水上でも風に流されて行きたいところに行けない。。。何度か座礁しかけました。
特にスタートライン付近に待機するのが難しい。やはり、船は全開走行時が一番安定するのですね。

初めてで、勝手が分からず、出走するタイミングを逃したり等、ハプニングはありましたが、レース自体は大きなトラブルもなく、順調に完走できました。トラブルなく走れてる船の中では圧倒的に遅いですけどね。。

あと、1時間レースは30分に短縮されたため、漕ぎ手を30分で交代する予定だったのが、交代の機会がなく。そのため、女性に漕がせている状況になってしまい、コレ、後で絶対に突っ込まれるよな~と思っていたら、案の定、言われました(>_<)

順位などの結果はこちらから
賞典外の参考出走扱いにもかかわらず、賞品まで頂いてありがとうございました! 
来年も参加して!という圧(笑)を方々から頂きましたw

後日談

駆動系の分解清掃していたら、モータがガリガリ言う。。。
モーター開けてみたら、中の樹脂部品が熱で溶け出して、中で飛散してた。

定格14Aって書いてあるモータを、8Aくらいで約45分走行したのですが。。。わかっていたことですが、中国製のスペックはあてにならないですね。
走行中は、ちょっと振動出てて、2枚ペラだからかなーとか思ってたけど、違いましたね。。
※2枚ペラはアンバランスが出やすい。なので、枚数少ない方が効率良いものの、(特に航空機では)バランスが良い3枚ペラが多い。

来年はモーターどうしようかな~

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